Home > Information Architecture > レリッシュ [Relish]

レリッシュ [Relish]

ia_relish_01.jpg レリッシュ [Relish]

今まで、我流でサイト分析を行っていましたが『デザインイング・ウェブナビゲーション 』や『IA100 _ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』など、情報アーキテクチャに関する参考書も豊富になってきたところで心機一転、それらをバイブルに実践を通して体系的に学んでいこうと思います。

ファッションレッグウェアブランド「Relish」の2009年秋冬コレクションサイトです。個人的に好きなブランド(ストッキングを身につけるわけではありませんが...)ということもあり、以前からチェックしていたのですが、久しぶりに見てみたらFLASHベースのプロモーションサイトから、柔軟性のあるHTMLベースの静的なブランドサイトにリニューアルされていました。

ビジネスゴール

レッグウェア事業、インナーウェア事業、介護用品事業など主とする『アツギ』がプロデュースする人気ブランドの一つが「Relish」であることからみて、ブランドイメージを高め基本的な主張を広めるという目的があると思います。また、今回のリニューアルから予想できることは、顧客ロイヤリティを向上させるという狙いがあるのではないかということです。HTMLベースの静的なブランドサイトにする利点は、来訪したユーザーがウェブサイト上で獲得できる最終的な成果である「コンバージョン」を意識した動線設計が行えることです。事業活動を支援するマーケティングツールとしてWebサイトを活用するのであれば、具体的な数値的目標、すなわち「コンバージョン率」をモニターし、実際にビジネスゴールに貢献するだけのコンバージョンが達成されているかどうかを明示する必要があります。「Relish」のようにある程度のブランドイメージが認知されている場合、次のステップとしてすでに抱えている顕在ユーザーの顧客ロイヤリティを向上させるというマーケティングは理にかなっていると思いますし、ログ解析によって費用対効果が明確になるという意味でも、ユーザーに与える価値の成長が見込める良いサイト事例だと思います。

サイトストラクチャ

ia_relish_siteit.jpg

図を見て分かる通り、コンテンツが少なく階層レベルが浅い構造になっています。「Relish」にサイトマップがないのは"必要ないから"ということなのでしょう。階層構造のバランスには、明白なトレードオフがあり、表示する項目を減らせば階層は深くなり、項目を増やせば浅くなります。一般的に後者の方が効果的に機能しますが、選択肢や項目をグループ化して焦点を絞り、ユーザーがより効率の良い経路で目的に到達できるようにするという意味では当たり前のことです。ただし、むやみに項目を増やせば良いということではなく、あくまで必要最低限の探索で済むように、選択肢を"最適化"するという視点を持つべきです。

ナビゲーション

「Relish」で特徴的なのは、主導線である『秋冬コレクション』や『キャンペーン』がそれぞれのカテゴリで副導線としても機能しているということです。複数のアクセスポイントを持つことにより、よりスムーズな情報探索が可能になるだけでなく、関連リンクとしてショートカットの役目も果たします。そうしたナビゲーション設計から、情報の優先順位、つまりユーザーをどのように導きたいのかを伺い知ることができます。メインコンテンツとなるのは、やはりシーズンごとに更新される「コレクション」なので、メインナビゲーションでは一番左、ローカルナビゲーションでは一番上に位置しています。Webの文書構造が、上から下に読まれる構造であること、左上から順に読まれるというヒューマンインタフェースの特性から、優先順位の高い項目を左から順に配置するのは、ナビゲーションシステムにおけるデファクトスタンダードとなっています。ビジネスゴールが顧客ロイヤリティの向上と記しましたが『ダウンロード』やキャンペーンはまさにそれを裏付ける主要なコンテンツではないかと思います。キャンペーンでは「季節スタイリングを見て、好きなスタイリングを選んでください。」とあり、『季節スタイリング』への導線を確保しています。Relishの商品はオンラインストアでも購入できるようなので、そこから購買に繋げるという狙いがあるのかもしれません(ただし、商品詳細ページでは品番しか明記されていないので、カタログを持ってるコアユーザー向けのコンテンツである可能性もあります)。ダウンロードでは、クオリティの高い壁紙やスクリーンセーバーを無償でダウンロードすることができます。おそらく壁紙もシーズンごとに更新され、ユーザーに「また見たい」という動機を抱かせる伏線になるのだと思います。

分析しながら、誰に対して、どのような情報を、どのように伝えるかという「ユーザーへ与えたい価値」が明確なサイトだなぁと思いました。不要な要素がそぎ落とされ、必要なものだけが残ったような、シンプルイズビューティフルの本質的な素晴らしさに触れられたような感じです。ところで「こころまでも、あたたかく写真集」がもらえるキャンペーンはもう終わってしまったのでしょうか。。「Relish」の商品も好きですが、毎回写真が素敵すぎるんです。

レリッシュ [Relish]

Comments:2

ak 2009年12月22日 19:58

Relishいいね。
これに出てくる女のコが着ている洋服好み過ぎる。。
カワユスカワユスカワユス!

shoon Author Profile Page 2010年1月 8日 11:53

今気づいた。コメントありがとう。
外人さんはほんと絵になるよねぇ。
一度でいいからポートレート撮りたい。

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://shoonm.com/mt/mt-tb.cgi/33
Listed below are links to weblogs that reference
レリッシュ [Relish] from シャンディ・ガフを飲みながら

Home > Information Architecture > レリッシュ [Relish]

Search
Feeds

Return to page top