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効率的にデザイン力を身につける方法

ここでいうデザイン力というのは、グラフィックスキルはもちろんですが、そのデザインである必然性を知ることの方が重要です。では、どうすれば良いのか。答えは基本的なことです、模写をするのです。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ ― 自分の経験や理屈で物事を判断するのではなく、先人達の事跡から学ぶということ。それはWEBでなくとも、DTPでも料理人でも土方でも同じく重要なことだと思います。ただ、WEBデザインは歴史が浅いので、リソースの選び方には注意が必要です。

では、以下のサイトを見てみましょう。

d_mo_01.jpg 西村あさひ法律事務所は個人的に好きなサイトの一つです。私が以前このサイトを選んだ理由は、業界内でも評価が高い株式会社ビジネスアーキテクツが制作したWebサイトだからです。例えばそういった具合に、石の中から玉を見つける工夫は必要です。当ブログでもサイト分析などで度々取り上げていますが、業界内の錚々たる面々が一同に会し、総合的な評価軸からWebサイトを選定するアックゼロヨンアワード結果発表をチェックしておけば、まず間違いないでしょう。

では「そのデザインである必然性を知る」とはどういうことなのでしょうか。Webデザインを勉強し始めた当時、恩師にとあるWebサイトを模写してみろと言われ、正直見るだけで十分だと思っていた私は、細かい部分は無視しておおまかなものを作成しました。その成果物を見た恩師に「これじゃあ模写の意味がない。まったく同じものを作れ」と一蹴され、ブーたれながらも真剣に取り組み、グラデーションの表現、色使い、ホワイトスペースから文字間隔に至るまで、忠実に再現しました。

そうすると、制作者の意図を感じ取ったかのように、今まで見えていなかったものが見えてきたのです。なぜここに1pxの線を入れたのか、なぜ15pxのホワイトスペースを確保したのか、なぜこの背景色だけが違うのか、それらの気づきは模写している合間に発見され、脳はその理由を探ろうと思考を始めます。1pxの線を消したらどうなるのか、ホワイトスペースを10pxにしたらどうなるのか、背景色を統一したらどうなるのか、レイヤーを消したり、移動させたりしながら、疑問を解決しようとします。取り組むことで新たな気づきを得て、「なぜそのデザインなのか」を自分なりに試行錯誤し、消化する。それが恩師が言いたかった模写をする意味であり、本質だと思います。

「そのデザインである必然性を知る」とはそういうことなのですが、伝わりましたでしょうか。タイトルを「効率的にデザイン力を身につける方法」としたのは、グラフィックもデザインもほぼ初心者だった自分が、たったの半年間で制作会社に入社できる程度の能力は身につけることができた、という実体験に基づいています。週に1枚の模写を半年間続ければ十分プロにも通用する能力を身につけられると思いますので、騙されたと思って実践してみてください。かなり感覚的なものを文章化したので、不適切な表現があったかもしれませんが、これからデザインを始めようとしている方々の参考なれば幸いです。

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